こんにちは、はんぺんです。
今回は「病院経験のない元訪問看護師」が施設へ転職して感じた葛藤について紹介します。
「訪問看護から施設看護への転職って、ぶっちゃけどうなの?」という疑問をお持ちの方は、一度目を通してみてください。
想像していたよりはるかに時間が足りない
まず最初に「想像していたよりも時間が足りない」です。
これは業務についてや利用者さんとの交流についてなど、さまざまな面に当てはまります。
私は
「訪問看護で移動時間に充てていた時間を、施設看護なら利用者さんとの時間に充てられるのでは?」
「もっと濃く、利用者さんと関われるのでは?」
と思い、施設看護師へと転職しました。
でも実際は想像と全く異なり、むしろ訪問看護の方が利用者さんと濃く関われていました。
理由は、次の項目以降に繋げて説明していきます。
看護を提供する”環境”が、業務ベース
決定的に違うのは「環境」。
訪問看護は「利用者様のお家に訪問中は、利用者様と向き合える」ポイントが、
施設は「入居者様の居室へ訪室中にも、“雑務“の意識が脳内に残る」ポイントが。
上記だけでも、全然違います。
施設の場合は扉一枚で入居者様のお部屋と廊下が隔てられているせいで「脳内の思考を切り替える間もなく、急に雑務をしなければなくなる」環境が良くないのかなと思っています。
そのため脳内がゴチャゴチャして雑務整理が追いつかなくなる…のではないでしょうか。
看護師1人対入居者の数が多すぎる
施設で異なるとは思いますが、施設看護師は1人で入居者様20名ほどを看る計算になることが多いと思います。
私の勤務先だと看護師フル出勤の日、1人で入居者約25名を受け持つ計算です。
さて、ここでも「訪問も一緒だよ!」とい声が聞こえてきそうなので、もう少し深い理由を説明します。
訪問看護で25名ほど受け持つことがあるかもしれませんが、訪問の場合は“自宅へ訪問している間は1対1“で向き合うことができます。
施設も居室にいる間は1対1で向き合える、かと思いきやそうではありません。
インカムやピッチを通して「〇〇さんの居室までお願いします」「〇〇さんの処置お願いします」など、“絶対に私が動くしかない場面“というのが多々あります。
訪問の場合も稀にそういった場面があるかもしれませんが、大体は所長や他の待機者が対応してくれますよね。
その点で「看護師1人対入居者の数が多すぎる」というテーマを挙げました。
在宅より病院のカラーが強い
これは他のスタッフの影響も受けるかもしれませんが、私の職場では在宅経験者が私しかおらず、従って色々なことが病院のような流れ・空気感で決まっていきます。
認知症がなくて薬自己管理できそうな人でも、看護師が頓服薬を預かる。
独歩の人でも、転倒リスクがありそうなら機械浴へ変更する。
夜眠れないことがわかれば、すぐに眠剤を処方してもらう。
施設看護には“個別性“がないに等しいのかもしれません。
でもこれも、他のスタッフが在宅経験者なら話は変わると思います。
自分がどんな環境で看護をしたいか?を考えることが大切
今回は元訪問看護師の施設看護に対する葛藤について詳しく紹介しました。
訪問看護が良い・施設看護が良いといった話ではありません。
「自分がどういった環境で看護を提供したいのか?」を考え、その考えに近い職場を見つけることが働きやすさにつながると思います。
もし訪問看護師・施設看護師への転職についてお悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。
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どうか、転職後の未来が明るいものでありますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。