看護について

訪問看護へ就職したい!確認しておきたいポイントは?

こんにちは、シュリです。

現在、「病院から地域へ」の意識が高まる中で、訪問看護はかなり需要のあるものとなっています。

今は病棟勤務だけどこれから訪問看護の道へ進みたい方、まだ看護学生だけど病棟勤務ではなく訪問看護の道を最初から選択したい方。

どういった形でも「訪問看護の道へ進みたい!」と思っている方向けに、『ステーション選びで確認しておきたいポイント』を紹介します。

この記事を読むと

ステーション選定時に確認しておきたいポイントがわかる!

自分が何を大切にして働きたいか考えることができる!

後悔しない就職先を選ぶことができる!

 

ステーション関連の確認事項

まず初めに、訪問看護ステーション自体についての確認事項を紹介します。

ステーションの位置

「ステーションの位置」は必ず確認しておきましょう。ご自宅から自転車で通勤できる範囲が理想です。

もちろん公共交通機関を使用した通勤でも問題ないのですが、オンコールを持ち始めて緊急訪問が必要になった際、「交通機関が動いておらずすぐに訪問できない!」なんて状況も起こる可能性があるからです。

 

病院勤務だと公共交通機関を使用した通勤が多いかと思いますが、訪問看護の場合は交通機関を使用した通勤だと不便なこともあります。

自分で割り切ってオンコール担当をできる場合はどこのステーションに就職しても問題ありませんが、精神的負担に弱い方はご自宅から近くのステーションを検討するのが賢明です。

シュリはステーションから自転車で30分のところに住んでいた時、全く気持ちが落ち着きませんでした・・・

 

ただし、ステーションが自宅から近いことでのデメリットもあります。それは「知り合いの家に訪問へ行く可能性がある」ということです。

事業所ごとに「あまり近い知り合いの家への訪問は担当から外す」といった規定を定めているところもありますが、規定がなければ「子供の友人の自宅へ訪問」や「ご近所の知人の自宅へ訪問」といった、かなりプライベートな空間への介入も必要とされます。

 

「もし知り合いが利用者だった場合の対応」についても、入職前に確認しておけると良いですね。

 

ステーションの規模

次に、ステーションの規模についても確認しましょう。

 

最近では独立され個人で事業所を運営される方も増えてきました。

ステーションが個人経営であることのメリットとデメリットを見ていきます。

 

個人経営の事業所へ就職する場合

【メリット】

・融通が利きやすい

・人間関係が良い

・チームで働くという意識が高い

 

【デメリット】

・職員同士の関係が近いため、無理をしてしまう

・経営を成り立たせるための業務負担が増加

大規模なステーションの場合は上記のメリット・デメリットが逆になります。

 

大規模な事業所へ就職する場合

【メリット】

・淡々と仕事だけを進められる

・訪問件数が減ってしまっても給料はきちんと支給される

 

【デメリット】

・融通が利きにくい

・人間関係が悪いことがある

・なかなかチーム一丸となりにくい

働く上で自分が大切にしたいものは何か?を考えて、ステーションの規模も確認してみましょう

 

提携病院の有無

「医療法人」であれば、提携先に病院があることがほとんどです。

ですが個人経営の場合や、社会福祉法人で経営している事業所の場合、提携病院がないことがほとんどです。

 

そうなると、緊急時何かあっても相談できなかったり、新卒で就職される方だと研修制度が不十分だったりします。

もちろん、提携病院がなくても往診医がいれば緊急時の指示を確認できたり、事前に急変時の指示を受けていれば対応は可能です。

自分がどういった環境であれば安心して働くことができるかも、一度考えてみると良いでしょう。

 

業務関連の確認事項

次に、ステーション内の業務関連の確認事項について紹介していきます。

訪問手段について

ほとんどの訪問看護ステーションでは、自転車での訪問手段を取っているかと思います。

ただし事業所によっては、バイクでの訪問を許可していたり、車での訪問が基本のためAT限定での免許保持が必須だったりします。

私は免許を持っていないため、自転車訪問指定または可能であるステーションを選択しました。

自分の対応可能な訪問手段を確認して、事業所を選定するようにしましょう。

 

オンコールについて

訪問看護へ就職するとなると、気になるのはオンコールについてですよね。

基本的には日中の訪問が主な仕事ですが、病棟のように24時間見回りができる環境ではないからこそオンコールは重要な役割を果たします。

しかしオンコールを持つということは、日中の業務後も待機時間が発生しなかなか気も心も休まらないことも多いです。

 

「自分はオンコールを持ちたいのか?気になる事業所は、オンコールを持つか持たないか選択できるのか?もし必ず持たないといけない場合には、月に何度担当しないといけないのか?」

などなど、ライフスタイルの変化にも関わる重要な部分ですのでしっかりと確認しておきましょう。

 

直行直帰について

病棟だと、病院へ行って出勤し勤務を終えて退勤後、自宅へ帰るというのが一般的な流れです。

ですが訪問看護の場合、自宅近くのステーションに就職する方も多いためか直行直帰を容認している事業所が多いことも事実です。

訪問時間も利用者様やスタッフによってバラバラですので、そういった面では融通が利きやすいかもしれません。

お子様のお迎えや働きながら介護をされる方などは、直行直帰制度のあるステーションへの就職を検討するのも一つかもしれませんね。

 

新卒は受け入れているか

ここからは既卒の看護師さんを除く内容ですが、新卒で訪問看護への就職を希望されている場合は「新卒受け入れ可能か」の確認を必ず行いましょう。

自分から確認を忘れていても「前はどこの病院で働いていましたか?」と尋ねられると思うので、伝え忘れはないかと思います。

 

ですが、聞かれてから答えるよりは前もって自分の情報を提示している方が相手方としても印象は良いのではないでしょうか。

「新卒なのですが」と前置きを挟んだ上で、なぜ訪問看護への就職を希望しているか伝え、受け入れてもらえるかを確認しましょう。

 

自分にあったステーション選択で悔いのない転職を

以上、訪問看護ステーションへの就職時に確認しておきたい内容を記載しました。

ライフスタイルとの両立を目指して訪問看護へ来られる方も多いため、なるべく悔いのないようステーションを選択してほしいなと思います。

仕事と生活を両立して、心穏やかに毎日を過ごしていきましょう。