こんにちは。シュリです。
私は新卒で訪問看護師として訪問看護ステーションに就職しました。
でも周りからの反応は、あまりよくありませんでした。
一体なぜ、新卒で訪問看護師をすることに対して、賛成の声が少ないのでしょうか。
今回はシュリの実体験をもとに、このテーマで話を進めていきます。
「新卒は病院就職」という流れが定着しているから
結論から言いますと、
新卒看護師は病棟で経験を積むべし。
みたいな流れが当たり前になっているからなんです。
たしかに、訪問看護ステーションよりも病院の方が多いのは明らかですし、実習をする際にも在宅実習以外は基本、病院で実習しますよね。
そうなると、「急性期に強い○○病院に就職したい」とか、「小児専門の△△病院で働きたい」とか、自然と「就職＝病院」という考えも定着してしまいます。
学校の先生も病院で経験を積んでこられた方が多いでしょうし、例えば家族でも、「看護師＝病院で仕事」という考えを持っている場合もあります。
（事実、シュリの両親が「看護師＝病院で仕事」という考えをしていました。。。）
看護師になる＝病院で働くという考えの定着化が、新卒で訪問看護師をすることへの批判を生んでいる主な原因のひとつなんですね。
病院就職に比べるとデメリットは多い
上記では、まるで「看護師＝病院で働く」という考えの定着化が悪だ、みたいな言い方になってしまいましたが、決してそういうわけではありません。
現状を考えると、やはり病院で就職する方が看護師としてのスキルアップにつながることは事実だと思います。
でもどういった点で、病院就職するよりも新卒訪問看護師になることにデメリットがあるのでしょうか？
新人教育制度の未充足
これは新卒として１番気にするところだと思いますが、まだまだ解決できそうにない課題です。
私が就職したステーションも、なんと新卒採用するのは私が初めて。
そのため新人研修なんてものはさらさら存在しませんでした。
このように、訪問看護師は病棟経験を積んだ看護師がするものだから新人研修は準備していないといったステーションが多いのが現状です。
また、大きい会社や病院が運営するステーションであれば看護師数が多く、プリセプター制度があったり、事業所内で研修をしてもらえることもありますが
個人が設立した小さなステーションだと、看護師数が不足していてとても教育まで手を回せない、といった問題も起こってきます。
こういった問題があることを考えると、確かに病院就職するのが良い判断なのかな…と思ってしまいますよね。
経験できる看護技術に限りがある
病院に就職すると研修制度が充実しているため、入職してから一通りの看護技術を練習するかと思います。
ですが訪問看護の場合は練習するための道具がなかったり、指導者から指導してもらえる十分な時間がなかったり・・・
訪問看護ステーション協会からも、新任訪問看護師としての教育ラダーのようなものが出されていますが、ぶっちゃけ、すべて経験するのは難しいです。新卒の場合。
もし経験できたとしても、その技術を必要としている利用者さんがいなければ実践することはできません。
こういった部分で、病院では患者の入れ替わりが激しいことや研修環境が整っていることから様々な看護技術を経験できますが、訪問看護では経験できないというデメリットがあります。
訪問看護の説明が面倒くさい
これは個人的なデメリットなのですが、看護師をしていると話すと「どこの病院？」と聞かれることがあります。
でも訪問看護だと、「病院じゃなくて・・・（汗）」といった説明を毎度毎度しなければいけません。
私がめんどくさがりなだけでしょうか、「うーん、病院だったら楽だったのかな～」と思うことが何度もありました。
もし新卒で訪問看護師を考えている方がいらっしゃいましたら、このことも頭の隅に置いておいていただければ良いのかなと思います。
・新人教育制度の未充足なステーションが多い
・経験できる看護技術に限りがある
・知人への訪問看護に関する説明が面倒くさい
まだまだ不足している訪問看護師
上記のようなデメリットがよく注目され、新卒で訪問看護師になることを反対されがちです。
ですが、デメリットは行動次第でメリットへと変えることもできます。
一旦、行動してみることが重要なポイントです。
厚労省が発表している２０２５年に訪問看護師が全然足りなくなるという話はご存知でしょうか。
もう残り４年弱で２０２５年。
病棟で経験を積んで訪問看護師になるのもひとつですが、思い切って新卒で訪問看護師に、そして２０２５年には立派に訪問看護をできるような看護師になるのも、ひとつの選択ではないでしょうか。
新卒で訪問看護師になりたいけれど、こんなことが気になる・・・といった疑問がある方はインスタグラムやツイッターでお気軽にご質問ください。
私にできることは全力で協力させていただきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
