「訪問看護に転職したいけど、病棟経験が浅いから無理?」
「ひとりで訪問するから周りに相談できる環境じゃなくて不安…」
訪問看護に興味があって転職したい気持ちがあっても、上記のような気持で踏み切れない方って実はとても多いんです。
訪問看護は”ベテランナースが一人で患者さんを支える仕事”というイメージが強いもの。
でも実際は、未経験からスタートしている看護師さんがたくさん活躍しています。
この記事では、訪問看護に転職する前に必ず知っておきたい「5つの安心ポイント」を、
元訪問看護師の目線から解説します。
これを読めば、あなたの不安が“少し楽しみ”に変わるはずです。
信憑性は高いはず!!
① 訪問看護に「未経験OK」が多い理由
訪問看護で大切なことは「経験年数よりも人柄や対応力」です。
本当に未経験で良いの?病棟経験が浅いのに?
そんな疑問を持つ方は多いはず。
でも大丈夫。先ほど説明したように、訪問看護では看護技術・知識よりも「人柄」「対応力」といった、信頼関係の方がもっともっと大切です。
看護技術や知識は後からいくらでも学習できますが、人柄については性格や環境が大きく影響しているのでわざわざ学習するものではありません。
最近では教育体制を整えたステーションが急増しているのも事実。
慣れるまで先輩が同行訪問してくれるかどうか?がわかっていれば、訪問看護未経験でも安心して一歩を踏み出せるはずです。
でも実際は、働きだすと技術・知識よりもっと大切なことがあるんだ!と毎日実感できました。
② 訪問看護は”実は孤独ではない”
訪問看護に転職するとき、気になるのはこの点じゃないでしょうか。
「一人で訪問するからすぐに相談できない」「困っても誰も助けてくれない」
でもこれ全て間違いです。
私は訪問看護は「実は孤独じゃない」と思っています。
これは私の経験ですが…
●訪問したらケガしていたけれど、どう対応すべきかわからない
→上司に電話して、報連相できる環境
●ルートキープができなくて点滴を開始できない
→上司に電話して、他の看護師が応援に来れるよう訪問調整してくれる
●状態変化があって、受診してもらうべきかわからない
→上司に電話して、指示・助言をもらえる
すごいのが、この上司は電話をかけると3コール以内に必ず電話に出てくれたことです。
働く側としてはとてつもない安心感でした。
みんながみんな3コール以内に電話に出るとは限らずとも、訪問看護では携帯電話を使用して常に密に情報共有を行います。
だから「訪問看護は孤独」ではなく、むしろリアルタイムで情報共有をできる点では「訪問看護は孤独ではない」と私は考えます。
③ 転職前にチェックしておきたい“サポート体制”
未経験者が安心して働けるかどうかは、ステーションの“教育制度”で決まります。
ステーションごとに教育体制は異なることが多いので、転職活動の際には以下のポイントを必ず確認しておきましょう。
●同行訪問の期間:最低でも1か月はあってほしい。3か月くらいあると安心。
●プリセプター制度:プリセプターがいると業務についても相談しやすい。
●緊急時のフォロー体制:オンコール担当時に相談できる環境は整っているか。
このあたりを面接で質問しても、まったく失礼ではありません。
むしろ入職してから「全然違う…」とやる気をなくす前に、きちんと確認しておきましょう。
④ 訪問看護に向いている人・向いていない人
「そもそも私は訪問看護に向いている?」と、ふと思う方もいるでしょう。
何事にも向き・不向きはあるもの。未経験でも訪問看護で伸びしろがあるか、下記で解説します。
●向いている人
・生活に寄り添った看護がしたい
・一人でも冷静に判断ができる
・人と関わるのが好き、相手の気持ちを汲み取ることが得意
●向いていない人
・マニュアルや他人の指示がないと不安
・環境の変化に対応することが苦手
・すぐに結果を求めてしまう
「向いていない人」に当てはまることばかり…と落ち込まないで。
苦手なことでも経験を重ねれば改善できることもたくさんあります。
最初は不安でも、続けるうちに自信が出てくる看護師さんがほとんどです。

⑤ 転職前にやっておくと安心な準備4つ
不安な気持ちを解消するために、訪問看護就職前に準備しておくと安心なことを4つ紹介します。
同行訪問をさせてもらう
就職希望先に見学をお願いして、同行訪問をさせてもらうことはかなりオススメです。
どんな看護師がいるのか?どんな利用者層が多いのか?自分の目で確認できる安心感は相当です。
基礎知識の学習
病院とは違う環境での看護。
緊張を軽減するために「訪問看護の手引き」といった本を読んだり、YouTubeで訪問看護とは何か?について学習しておくと安心です。
得意分野、専門分野を振り返り
「認知症ケア」「終末期」「糖尿病」などなど…
自分がどういった分野なら力を発揮できるか?について振り返っておくことも有効です。
不安な気持ちを正直に伝える
面接でなくても、就業初日や同行訪問時、先輩に「不安な気持ち」を打ち明けてみるのも一つです。
不安であることを前もって伝えていれば、周囲も気にかけてくれるもの。不安を感じることは恥ずかしいことではありません。
①訪問看護に「未経験OK」が多い理由
②訪問看護は”実は孤独ではない”
③転職前にチェックしておきたい”サポート体制”
④訪問看護に向いている人・向いていない人
⑤転職前にやっておくと安心な準備4つ
経験は関係ない”訪問看護の世界”
未経験でも訪問看護に挑戦できる環境は、年々整っています。
大切なのは、完璧なスキルではなく「学びたい」「寄り添いたい」気持ち。
あなたの中に“人の暮らしを支えたい”という想いがあるなら、訪問看護はきっとやりがいに満ちたステージになります。
最初の一歩を踏み出す勇気が、あなたの看護をもっと自由に、もっと深くしてくれます。
ぜひ、次のキャリアの選択肢に“訪問看護”を加えてみてください。