こんにちは、シュリです。
訪問看護へ就職するとなると気になるのが「オンコール対応について」ではないでしょうか。
今回は実際に訪問看護でオンコールを担当するシュリが体験した、具体的なオンコール内容についてご紹介します。
・オンコール対応についての具体的な内容がわかります
・自分がオンコールを持った時の想像をすることができます
オンコール対応とは?
そもそも、オンコール対応とはどういったものなのでしょうか。
緊急時に備えて病院などに駆けつけられるよう自宅などで待機する勤務形態です。
なるほどジョブメドレー, https://job-medley.com/tips/detail/675/
引用の内容は緊急時に病院へ駆けつけるとなっていますが、訪問看護の場合は自宅・施設へ駆けつけることを指します。
とりあえずは「電話当番」という認識で良さそうです。
対応頻度は?
ステーションや利用者様の人数・医療度にもよりますが、電話対応は月10回前後、出動は0〜2.3回ほどが多いのではないでしょうか。
オンコールは「電話対応」と「緊急訪問」の2種類で分けられます。
電話対応で良い場合
ご本人で電話での指示内容を実施できる場合
ご家族が電話での指示内容を実施できる場合
看護師の緊急訪問対象ではない場合、等
緊急訪問が必要な場合
転倒にて起き上がれなかったり外傷形成がありご本人・ご家族での対応が難しい場合
電話が鳴ったら訪問すると決まっている場合、等
なぜ全部訪問しないのか?
後から料金トラブルを起こさないためです。
訪問看護では、看護師が一度訪問すると必ず料金が発生します。
金銭的にシビアなご家庭や、介護保険点数ギリギリで定期訪問しているご家庭もあります。
何も考えず訪問してしまったことでその時は良いかもしれませんが、後々料金請求時にトラブルになりかねません。
前もって「金銭面に余裕があるのか?」「介護保険点数内だと何回緊急訪問できるのか?」も確認しておく必要があります。
またどうしても訪問が必要でご本人・ご家族も希望される場合は、訪問前の電話で料金について説明しておくとトラブル予防に繋がります。
・オンコールは緊急時に備えた”電話当番”
・電話対応で済む場合と、緊急訪問が必要な場合がある
・すべての電話に対して訪問しないのは、金銭的な問題がある場合もあるため
どんな内容でオンコール対応するの?
ここからは具体例を用いて、オンコール対応の内容をご紹介していきます。
体験をもとに内容を少し変えていますので、「へえ〜」と参考にする程度で読み進めてもらえると有り難いです。
発熱・疼痛・下痢・嘔吐などの体調変化
1番多いのが「熱が出た」「痛みがある」等の”体調変化”についての相談連絡です。
こういった場合、日中で受診できそうであれば受診を促しますが土日祝などクリニックがお休みの場合は受診できません。
その時は手持ちに解熱薬があれば一旦内服してもらい、週明け主治医へ連絡します。
また、訪問診療を受けている方であればその時点で主治医へ報告して指示を受けることもあります。
転倒した時の対応について
「転んでしまった」との内容でのオンコール連絡もかなり多いです。
同居家族がいれば介助で起こしてもらい外傷・疼痛有無の確認、緊急性が高ければ救急搬送指示も出せますが、独居だと看護師が緊急訪問へ走ることもあります。
また、頭部を打っている場合には週末に様子観察だけでは不安もあるので、訪問を検討することもあります。
薬の飲み忘れについて
「薬を飲み忘れてしまったがどうすれば良いか?」との電話もあります。
利用者様の中で「オンコール=緊急時の連絡先」という認識が弱いと、些細なことでも連絡を受けることがあります。
処方内容を確認してスキップするのが時間をズラして内服するのか、お伝えします。
ターミナル期の状態変化
ターミナルの利用者様がいる時であれば、ご飯や水分を摂らなくなった・呼吸がおかしい・排泄が見られない、等の状態変化でも連絡があります。
ご家族の介護力が高く対応可能であればいったは家族での対応を依頼したり、状態次第ではすぐに看護師が駆けつけることもあります。
ターミナルの方がいれば、緊急時の対応方法についてもあらかじめ相談しておくと良いですね。
オンコール対応の具体的な内容
・発熱、疼痛、下痢、嘔吐、等の体調変化について
・転倒した時の対応について
・薬の飲み忘れについて
・ターミナル期の状態変化
いずれの場合も、受診や訪問診療時間内であれば診察を受けてもらい、週末であれば手持ちの薬を内服し様子観察。
命に関わる状態変化であれば救急搬送し、看護師の訪問で解決できるのであれば緊急訪問を行う。
オンコール対応の内容は様々
ここまで「どういった内容でのオンコール対応が多いのか?」について紹介してきました。
ステーションがどれくらいの医療度の利用者様を抱えているかでも、対応内容には差があります。
オンコール対応する時に焦らなくて良いよう、普段からチーム内で密に連携を図っていきましょう。