こんにちは、シュリです。
私もその1人でした。
話し言葉で説明することは苦じゃないのに、なぜか文字に起こせない。
これは看護学生なら記録を書くときにとても不利な状況です。
記録を書くのに時間がかかる、そんなあなたはもしかしたら文章を書くのが苦手な人ではありませんか?
今回は文章を書き起こすことが苦手な人向けに記事を書いていきます。
堅い文章で書こうとしない
文章を書く、と聞くと「丁寧な言葉じゃないといけない」「論理的じゃないといけない」と考えてしまいますよね。
それが
文章を書きにくくしている原因
です。
特に実習記録なんかは授業では使わないような良い材質っぽい紙が使われることが多いため「ちゃんと書かなきゃ」とか思いがちです。
そのせいで考えの整理がまとまらず、何を書いているのか自分でもわからなくなってしまいます。
文章を書くときにはまず力を抜いて、いつも通りに書くように意識することが大切です。
記録を書くための準備
文章を書くための準備をしておくと、よりスムーズに書き進められるでしょう。
どういった準備をしておくべきか確認していきましょう。
書きたいことをメモに書き出す
一旦は自分が書きたいと思っている内容を箇条書きや殴り書きでも良いのでメモなどに書き出すと良いでしょう。
実習記録を例えに出して説明します。
Aさんの生活状況についてアセスメント用紙を埋めたい場合に、
Aさんの既往歴→家族歴→生活習慣→社会面
といった順で書きたいと仮定します。
ですがメモを取らずに書き出してしまい、
既往歴→運動習慣→家族歴→飲酒状況→社会面→喫煙状況
といった順で書いてしまいました。
こういったように「ひとつにまとめられることをバラバラに書いてしまう」場合は、頭の中の情報整理が十分に行われていないことの表れです。
メモに書きたいことを一度書き出しておけば「運動習慣、飲酒状況、喫煙状況は“生活習慣”でひとくくりにできるな」ということを理解できます。
記録を書くときには手間がかかるからと省略しないで、一度メモに書きたいことを書き出して書くようにしましょう。
誰視点での内容を書くか理解する
これは読み手が読みやすい・理解できる文章を書くための準備です。
先ほどの「書くことを一度書き出すことで、読みやすい文章が書けるようになる」と似たものになります。
記録を書く際には「患者視点」と「看護師・看護学生(医療従事者)視点」の2種類があります。
そのどちらの視点で書くべき情報なのかを分類しておくと記録を書くときにややこしくならずに済みます。
・その変化は患者からの訴えなのか?
それとも医療従事者の観察でわかるものなのか?
・それは患者が必要だと言っていることなのか?
それとも医療従事者が必要だと考えることなのか?
こんな感じで”誰”の意見・考えなのかを明らかにしておくと良いです。
先ほどのメモしながら情報を整理しつつ、主語も考えられると良いですね。
記録を書いていくときの注意点
では実際に記録を書いていくときに注意したいことについて説明していきます。
あくまで参考程度に読んでくださいね。
主語と述語はつながっているか
記録に関してだけ言えることではありませんが、主語と述語が繋がっていない文章って時々ありますよね。
一文が長い場合は特にその傾向が強いです。
主語と述語が繋がっていないと読んでいる側は何のこっちゃわかりませんし、書いている側も途中から「あれ?」となるはずです。
記録は手書きの学校がほとんどだと思うので、ある程度書き進めてから「あれ?おかしい!」となったら最悪です。
そんなことが起こらないよう、書き進めながら主語と述語が繋がっているか確認するようにしましょう。
一文が長くなっていないか
あれも書きたい!これも書きたい!と、書きたいことが多いのは大変良いことですが、気持ちだけが先走って一文がとても長くなっている場合があります。
そうなると記録を確認する先生は内容を理解するのが大変になります。
それに後から見直したときに自分自身でも「???」となることがあるはずです。
文章を書くときにはなるべく端的な短い文章を並べるように意識しましょう。
接続詞を上手く使えているか
上記の「一文が長くなりすぎないようにする」ために”接続詞“を上手く使うと良いです。
接続詞とは「また」「そして」「そのため」「つまり」みたいな、文と文を繋ぐ言葉のことです。
接続詞がない文とある文では、理解のしやすさが全然違います。
また場合によっては、接続詞がないor間違っていることで本来伝えたい内容を伝えられないこともあります。
Aさんは術後、酸素マスクなしでSpO2:98%で安定していた。
しかし離床時には94%まで低下しており、息切れもみられた。
またAさん自身も「しんどいです」と発言していた。
Aさんは術後、酸素マスクなしでSpO2:98%で安定していた。
離床時には94%まで低下しており、息切れもみられた。
Aさん自身も「しんどいです」と発言していた。
なんか、接続詞がないだけですごく素っ気なくなりますね?!
日記みたいです…
こんなことにならないためにも、また一文が長くなりすぎないようにするためにも、接続詞を使っていきましょう。
その文章で伝えたい内容は伝わるか考える
これは読み手の側に立って考えることが大切になります。
先ほどのAさんの話でも
Aさんは離床時にはSpO2:94%まで下がっていた
という情報が正しいのに
AさんはSpO2:94%まで下がっていた
とだけあると、「え?!安静でこれなら大変だ!」と情報の伝達が上手く行われません。
記録は誰がみても理解できる内容で書かれている必要があります。
あなたが書いたその文章で、他の看護師・看護学生はしっかりと患者の状況を理解できるのか?
書きながら読み返して、しっかりと確認してみてください。
主語と述語は繋がっていますか?
一文は長くなりすぎていませんか?
接続詞を上手く使えていますか?
その文章で伝えたいことは相手に伝わりますか?
文章力がなくても記録を書くためのポイントを紹介しました
今回は「看護学生には文章力が欠かせない?」というテーマで記事を書きました。
実習に行くと逃れることのできない”記録”。
どうすればスムーズに進められますか?と聞かれることがありますが、文章力も大切です。
文章を書くのが苦手な人でも、今回の内容を意識しながら書くことで以前よりは書きやすくなるはずです。
次第に慣れていきますから、慣れるまでは我慢してとにかく書いていきましょう。
それでは今日はこのあたりで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。