看護について

カンファレンスのテーマは実習目標を参考にすべき【看護学生向け】




こんにちは、シュリです。


カンファレンスのテーマが時間ギリギリまで決まりません…何かアドバイスはありませんか?




こういった質問もかなり多いので、
今回は実習に行くと誰もが必ず衝突するであろう
カンファレンスのテーマ決めの問題についてお話ししていきましょう。



カンファのテーマは実習要項を参考にすべき

 

カンファのテーマって、自分たちで何か考え出さなきゃ、って思うからなかなか決められないんだと思います




このシュリの発言は時と場合によって変わります。



というのも、実習上の指定で
「受け持ち事例に基づいた事例検討を行う」
とかの指定をしてくる実習もあります。



そういったときにはグループメンバーで話し合って
「誰か困ってない?」
の会話が必要になる場面ですが、
これについてのテーマの考え方は後で説明しますね。



今回のタイトルは、
病院実習よりも施設実習や看護管理的な実習で役立つものになります。



では、なぜカンファのテーマは実習要項を参考にすれば良いのでしょうか。



実習目標を参考にすべき理由




これについては賛否両論あるかもしれません。
あくまで一例として読んでください。



なんで実習目標を参考にしないといけないの?
わかりませんよね。



ではいきなりですが、
理由を説明していきます。



実習で達成してほしいことだから




まず、実習に行く前に教員から実習目標の説明などがあるかと思います。


「書いてあるし、わざわざ説明しなくていいよ…」



と思う気持ちもわかるのですが、
書いてあることをわざわざ説明するということは
そこがめっちゃ大事だから、ってことですよね。



しかも実習なんかは
最後に自己評価表なんてものがあれば
その項目は実習目標に沿ったものになっているはずです。



でも実際、実習期間に実習目標を達成できるような経験を
自分ひとりで全て経験するのは難しい。



そういったときにカンファレンスで
目標に沿った経験の共有を行うことで、
みんなが実習目標を達成できるようにしちゃうんです。


ここに関してもポイントがあります。
次の大きいタイトルで説明しますね。




このポイントは長くなりそうなので
次の区切りで説明します。



テーマ決めのキッカケにする




「うわ、カンファで取り上げたらめっちゃ盛り上がりそうなのにこの事例を使ったらまとまりないカンファになるだろうな」



ってときありますよね。



そんなときにも使えるのが実習目標。



でもこれは、先ほどのものとは違って、
カンファのテーマにしたい題材があるけど
その材料を活かせるような
パッとしたテーマがないときに
できる方法になっています。



詳しくは次の項目でお話ししますね。



実習目標を参考にせず、カンファレンスをするのは無謀すぎる




無謀すぎる、とは言い過ぎかもしれませんが、
自分たちでオリジナルに考えて、とくに終着点のない
生ぬるいテーマでカンファレンスをしてしまうようなら
潔く実習目標を参考にすべきだと思います。



たしかに自分たちで考えられたらそれがベストですが、
看護学生ってテーマを決めるだけが全てではなくて
お昼休みには午前にわからなかったことを調べたりして、
病棟でもみんなが控室に戻る時間が一緒になることなんて
ほとんどないかと思われます。



そういった状況で
曖昧にならず明確なカンファレンステーマを決定するためには
実習要項は必要不可欠ではありませんか?




もちろん活かし方はそれぞれです。


実習目標をテーマにしてしまう




たしかに、みんなが目標について
なんの考えもなく知識もなければ、
誰かが経験を話しただけの発表会で終わってしまいます。



ですが、例えばお昼休みに実習要項を見ながらどれか1つの項目を参考にテーマを決めることができたら、お昼休み中にそれぞれがその項目に関してどういった考えを持つか、それを達成する為にはどういったことが必要と考えるか、自分だったらどうするか、など、メンバー個々の考えを整理しておきます



そうすることで、
お昼休み明けには指導者や教員にテーマを伝えることができ、
また学生それぞれもある程度自分の考えをもってカンファを行う
ので
ただの経験発表会になることは防げます。



この場合は事例は出さずに、
そうですね…
簡単な例でいくと
「病棟看護師の役割を理解する」
という目標があったとします。



そういったときには
誰か1人がまずは「自分は病棟看護師は~ものだと思う」と発表し、
そこに付け加える形で
「私はそうとも思ったが、でもこういう一面もあると思った」
みたいにカンファが成り立つのが理想ですね。



最終的には
じゃあ病棟看護師としてはどういう役割があるといいんだろう
みたいな話し合いを学生間でして、
最後学生の意見をまとめた後に
指導者や教員からのコメントをお願いすると完璧じゃないでしょうか。



それぞれが考えをもってカンファに参加しますが、
何も正しいことばかりを言わなくてOKです。



ちょっと斜め上な発言でもいいと思いますし、
絶妙な切り口からの質問もOKだと思います。



大切なのは「参加している姿勢」です。



誰かに丸投げにしていませんよ、
私も自分の考えをもって参加していますよ、
という意識・姿勢がとても大切です。



それを見ると教員も
成績の判断材料のひとつにカンファレンスを使うことができて
「実習目標に沿って、きちんと学ぶべきことを学べているな」
という意識をもってもらえると思います。



そういった点からでも、
やはり実習要項の実習目標を参考にするのはとても良いですね。



テーマ決めへの実習目標の使い方




例えば、「うわ~退院する患者がいるからカンファでなんか話せたら、って思ったけど何も話せないかな~…」なんてときには実習要項を開いてみてください。



急性の実習とかだったら、
退院支援について理解する、
とかがあると思います。



そういうのを参考にしちゃいます。
もしあなた以外も退院支援を見ているのであれば、
私が実際に見た退院支援はこんな感じだったけど、
他の人はどうだったか?
その関わりにはどういう意図があったのか?
ということなどを話し合えればOKかと。



あなた以外に退院支援を見ていないのであれば
退院支援を見ていない人たちの退院支援に対するイメージや目的などを聞いてから、あなたが実際に見た退院支援の実際を共有して、看護学生にできることは何だったか、とかを話し合うと、もし他の学生が退院支援を見学することになったときにも役立てられますよね。



そして、
実習目標にも沿っている!



こんな感じで
事例があってもテーマ決めのひとつの要素として
実習目標は十分に使えます。


他のグループの目標を聞いてみる




究極の方法ですね。
他のグループの学生からの信頼を失う可能性もありますから、
本当に考えても考えても案が見つからないときにだけ、
聞くようにしましょう。



そして、丸パクリするよりかは
あくまで”参考に”して自分たちの病棟に合ったテーマに再編するようにしましょう。



教員に相談する




もう最後の最後のとっておきです。



教員に素直にテーマが決まらないことを相談する




めちゃくちゃなテーマでまとまりのないカンファレンスをするぐらいなら、いっそのこと教員に決まらないと相談してしまうのが良いです。



ただここで大切なのは、


最初から教員に丸投げするのではなく
自分たちでできることを済ませて
それでもわからなかったときに聞く




ということです。



「あ、教員に聞けばいいんだ!」



とすぐに相談してしまっては
「自分たちではどう考えたの?」
と聞かれたときに何も答えられず、
自滅してしまいます。
最悪の場合は教員からも見放されるかもしれません。



しっかりと自分たちでできることをしたうえで、
限界のときにはしっかり相談しましょう。



これも看護師に大切な
報告・連絡・相談のうちのひとつです。


CHECK!

・実習目標は実習で達成してほしいこと
・テーマを決める決定打に実習目標を使う
・他グループのカンファレンステーマを参考にさせてもらう
・最終的にどうしても決められないときには教員に相談
  
  ここでもホウレンソウ(報告・連絡・相談)を意識して取り組みましょう!!

 

カンファレンステーマを決めることは容易ではない

 

私は学生の時には
カンファレンスのテーマがいまいちなときに口出しされて、
「そんなことなら、勝手にそっちサイド(教員側)でテーマ決めてくれ!」
って思ってました。





看護学生なら誰もが一度は悩むであろう、
カンファレンスのテーマ。



私も経験済みなので、
今この記事を見ているあなたの気持ちもわかります。



ですが、思い返してみると
カンファレンスのテーマ決めに悩んでいたときには
自分たちの持つ知識だけで太刀打ちしようとしていました。



それが決められなかった原因。



カンファレンスのテーマに悩まなくなった原因を考えると
実習目標を参考にしていたから、でした。



学生で知識も乏しい状態であるのに
そんな状況で自分たちの力を信じすぎていた、
何かに頼ろうとしなかったことが
テーマを決められなかったことの一因でしたね。



やっぱり何かに頼るようになってからは
テーマをスムーズに決められて、
お昼休みもしっかり休めるようになったり、
良いことづくしでした。



慣れないことは何かに頼る





まだまだ慣れないカンファレンスのテーマ決め。



自分ひとり、グループの学生だけで考えようとするのではなく
実習目標や、他のグループ、教員などの知識を
最大限に利用して、良いカンファレンスが行えるように
備えていきましょう。



最初からうまくいくものなんてないですからね。



それでは今日はこの辺で。